2013/06/06

FILES HTML5

 久々に占いの実例として Tarot FILES #100 をアップしたのですが、このファイルの作成に関してはいろいろと問題があってかなり手間取ってしまいました。占いの内容には何も問題はないのですが、文書管理上のちょっとしたことです。

 まず、番号の件。もともと二桁以内のファイル数を想定して番号付けをしてきたのですが、100を超えて三桁になると何かと面倒なことになってきます。ファイル名でソートしたりするときにうまく並んでくれなかったり、見た目がいまいちだったりするので気持ち的にすっきりしません。ファイル管理の利便性の問題もありますが、一つのディレクトリにあまりにもたくさんのファイルを詰め込みすぎるのも良くないかもしれません。

 そこで、100番に到達したのを機に、新たにディレクトリを作ることにしました。100番台は「1」とし、さらにその中に下二桁の数字のディレクトリを作ります。100番なら /FILES/1/00/ となります。一つのファイル(記事)に一つずつのディレクトリを作ることになります。200番台ならディレクトリは「2」となり、想定では900番台まで対応可となります。1000番以上のことは考えてません。

 ファイル単位でディレクトリでまとめたのは、今回のファイルが複数の文書で構成されているのもありますが、一つの事例を一つのフォルダで管理するという考え方は本来の文書管理のあり方でもあると思うので、合理的になったといってもいいかもしれません。

 次に、文書形式の件。これまでは HTML 4.01 Transitional でした。結論から言うと、今回から HTML5 に切り替えることにしました。

 最近はスマートフォン向けにサイトを少しずつ修正しているのですが、その過程で文書形式が HTML 4.01 Transitional だと少し面倒なことがありました。実のところ、問題はスマートフォン対応にあるというよりも、パソコン用の Internet Explorer での表示の問題です。パソコンでもスマートフォンでも問題なく閲覧できるようなページを作ってみても、IE での表示に違和感がでてしまったりするのです。これは、IE が互換モードで表示しているためで、いろんな部分で寸法のずれなどが生じてしまうのです。

 そこで、IE でも標準モードで表示できるように、XHTML 1.0 Transitional に切り替えることも考えてみたのですが、どうせなら最新の HTML5 にしてみようということになったわけです。

 HTML5 はまだ正式に勧告されているわけではないようですが、ほぼ規格も定まり、多くのブラウザで対応が進んでいるようです。すでに大手サイトでも HTML5 を採用しているところは増えているようです。これからの主流となるのは間違いなさそうです。旧バージョンの IE でどの程度対応できるのかは不明です。

 書き方は HTML 4.01 とほとんど変わっていないので移行は簡単です。ただ、ちょっとしたルールの違いがあったりするので、その辺をきちんと調べているうちに時間がかかってしまいました。

 正式勧告前の規格なので、本来なら「アポラボ」で検証を重ねてから本サイトでの採用とすべきところなのですが、今回は少し時代を先取りして対応を早めました。

 Tarot FILES のように文章がメインのサイトでは HTML5 にするメリットはほとんどないと思いますが、時代の流れにあわせて文書形式を変化させてゆくのも悪くないのではないでしょうか。

 思えば十数年前、このコンテンツを公開した当初は Microsoft Word 95 で文書を作成し、そのまま HTML 書き出し機能か何かで出力したファイルをウェブサイトにアップロードしていたのでした。その当時は文書形式が何かなんてことは考えもしませんでしたが、その後は時代の流れにあわせて何度も修正を重ねつつ、100回目の投稿を迎えるにあたって HTML5 という新規格の採用に至ったわけです。

 昔のファイルはほとんど修正してしまったので、今はその面影はまったく残っていませんが、時代を反映する FILES というコンテンツでもあるので、今後は後から手を加えることなく、公開当初の形式のまま残しておくのも面白いかもしれませんね。

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